議会活動

平成26年 質問・答弁

質問内容(1)
新政会の波多正文でございます。  平成26年12月、稲村市長2期目初めての定例会であります。  初めに、稲村市長、御当選おめでとうございます。また、一般質問の機会を与えていただきましたことをお礼申し上げます。先輩並びに同僚議員の皆さんにおかれましては、しばらくの間、御清聴いただきますようお願い申し上げます。また、市長を初めとする当局の皆様におかれましては、私の意のあるところをお酌み取りいただきまして、明確な御答弁をよろしくお願いいたします。  今回の質問は、特に尼崎市の学校教育の取り組みを中心に質問をしたいと思います。内容は、教育部局になりますが、尼崎市の行政全般の取り組みについても言えることと思います。  先日、富山市に学力向上の取り組みについてというピンポイントの行政視察に新政会で行ってまいりました。役所に到着し、会議室に通され、各議員の机の上には、学力向上と人間形成について、具体的な取り組みを明記された8つほどの資料があり、担当者から一つ一つが何の資料かの説明がありました。  しかし、深い内容までの説明は、時間もなかったため十分とは言えず、帰ってからインターネットで関連資料を引き出し、改めて読み返しました。関連資料の内容は、新鮮で的を射ていたので、同じ取り組みの尼崎版を教育委員会事務局にお願いいたしました。持ってこられた尼崎市の教育資料を見まして、児童生徒たちをよく教育していこうとする責任感があるのかと感じてしまいました。  まず、富山市の小中学校では、初めに、小学校では、子どもを伸ばす家庭学習の手引きという富山市教育委員会作成の冊子が入学した一人一人に配付され、学校には家庭で使う「わが家の約束・わたしの約束」がんばりカードがデータで配信され、各学校ごとで工夫して使いやすいように行われているようです。  そして、その手引きの内容は、初めに、学びの基本は家庭学習の習慣づけの大切さと、学校と家庭の連携の取り組みが記述され、保護者、子供、先生方が協力して学ぶ力を育てること、1年生から6年生まで家庭学習と心身で基本的なことを各学年、本の左ページに書かれ、右ページには、保護者の人たちにもしてもらいたいことが書かれてあり、中にはなぜ大切かの理由も記述されていました。  最後には、知の育ち国語・算数、心の育ち、体の育ちと3つに分け、各学年ごとに上段には学校で学ぶこと、下段には家庭でできることとしてのバランスのよい育ちを目指してという資料がつけてあります。  尼崎においても、家庭での学習ノートは各学校において独自に行われています。どちらがよいかとなると、長短はありますが、富山市では、家庭と学校との連携に必要な連絡学習点検記入帳は、各学校に作成を任せ、教育委員会学校指導課において、小学生には「子どもを伸ばす家庭学習の手引き」を、中学生には「志と自立心をはぐくむ学びの羅針盤」をそれぞれ平成19年から平成21年まで児童生徒に配布し、さらに平成22年度からは教育センターのホームページに載せて、必要な人は誰でも入手できるようにしてあるそうです。  中学生用の「志と自立心をはぐくむ学びの羅針盤」は、教育委員会作成の18ページから成る冊子です。内容は、中学生になる準備、心構え、なぜ学ばなければならないかといった基本的なことに加え、さらに、一つには、各教科、国語、社会、音楽、数学、美術、理科、保健体育、英語、技術家庭と教科ごとの取り組み、2点目には、志の自立心を育むための姿勢を記入したものを1年、2年、3年生に、そして、3点目には、全生徒に志と自立を育む基本的生活習慣、夢の実現、夢実現計画、保護者へ、さらに4点目には、食事、携帯、地域参加、夢・目標、いじめ、メール、インターネットについてをわかりやすく解説し、最後に、裏表紙に「失敗をおそれない」として、富山市生まれのノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏の激励も含めての言葉で締めくくっています。  そして、こうした視察成果を踏まえて、私の感想も踏まえて申し上げますが、家庭学習は、本人と保護者の責任だと言われればそれまでです。しかし、人生の基礎を形成していく時期において、学校教育をより充実したものとするためには、学校は人を育てることが本分ですので、いろいろな協力や本人の意欲をも育てる必要があります。保護者には、クレームを教育委員会に訴えてくる人もいますが、多くの保護者は、教育行政を信じて黙って信頼し、自分では子供を教えられないと思っておられます。尼崎市の場合も当然そうだと思います。  学校教育からは、家庭で子供を育てる力がもっとあればよかったなとの声が聞こえてきそうですが、富山市の生徒に配布する作成資料は、子供たちとともに保護者にも最低限家庭での学習と保護者の協力が親切に記述されています。また、中学生用には保護者よりも自分自身の志や自立心、そして人とのかかわり方に言及し、保護者にはその見守り方が示してあります。  そこで、お尋ねいたします。  尼崎市の小・中公立の学校教育の生徒を育てようという視点について、生徒はもちろん、保護者、市民はどう感じているのでしょうか。教育行政の責任者としては、どのように思われているか、率直な気持ちをお聞かせください。例えば、生徒、保護者、そして地域社会、または肝心な教職員の方々は、どのような姿勢であるべきなのか、あわせてお聞かせください。  私は思うのですが、人には目標があり、現状があり、さらに目標に向かった取り組みがあり、最終的には、取り組みの結果が出てきます。現状分析の結果、生徒の学習意欲や保護者、地域の教育力が不足していると、また、さらに充実させるためには、長年の知恵としてある情報や資料となるものを配布し、今ではホームページでも入手できる取り組みをされている富山の学校教育の小・中学校における手引きについてどう思われるか、お考えをお聞かせください。  そして、尼崎市の学校教育、生徒の家庭での育成についての資料とともに現状のお考えをお聞かせください。また、尼崎市の家庭、地域との協力のあり方について、どういった点が課題と思っておられるのか、また、その課題の解決に向けてどう進めようとしておられるのかもあわせてお聞かせください。  次に、全国学力・学習状況調査についてお聞かせください。  調査の結果について、富山市は平成26年9月、尼崎市は平成26年12月の作成報告書を見ました。富山市は、毎年8月末に県より調査報告があり、約1カ月間かけて富山市独自の報告書を指導主事で作成されると聞いています。尼崎市は、12月に印刷ですから、深い内容の報告書と思うのですが、富山市は全55ページ、尼崎市は、前年は全24ページだったので、紙面数の比較ではなく、内容を比較してみました。  以前から尼崎市の内容は見てきましたが、改めて富山市の内容と比較してみると、その姿勢の違いが明確になります。それは、尼崎市の生徒が、学力、また家庭教育力が低いからというようなことを少しでも思うならば、教育行政が責任を放棄した組織になってしまうのではないかと思います。富山市教育行政は、責任を背負って取り組んでいるようにうかがえます。  富山市の8月末から9月末までに作成した平成26年度全国学力・学習状況調査の結果内容は、目次の次に、1ページに調査の国、市教育委員会と各学校における目標を明記し、2番目に、実施状況、期日、調査内容、実施校と児童生徒数、3、教科に関する結果の概況として、1、富山市、富山県、全国の教科区分別平均正答率、2、教科区分別平均正答率の推移、3、問題AとBの平均正答率の比較が2ページから5ページに記載されています。  次に、6ページから14ページに、小学校の国語A・B、算数A・Bの分類区分別平均正答率を示し、設問の内容については、設問別結果を設問番号、設問概要、出題の趣旨、そして学習指導要領の領域、評価の観点、問題形式、最後の欄に正答率、誤答率、無回答率、そして、多くの設問に対して印字を小さくして設問の部分がわかるよう、結果を表記されています。この設問別の表記は、中学校も含めると、8ページから27ページまで明記されています。  4として、28ページから33ページに児童生徒質問が18問記載され、その結果の評価を一つ一つ記述され、5では、34ページから39ページまで学校質問が18問記載され、結果も記述されています。  6では、まとめで40ページから47ページで、40ページに小学校国語、41ページに小学算数、42ページに中学国語、43ページに中学数学での実際の問題を出して、結果の概要とA・B問題の力がついているところを白丸印、改善しなければいけないところを黒丸印をして、参考、改善策を記述されています。44ページから45ページには、児童生徒質問18問の全国比と考察が記載されていて、また、46ページから47ページには、学校質問18問、全国比と考察が記入されています。  最後に、48ページから55ページには、第7として、今後の取り組み、1つ、調査結果の取り扱い、2つ、全国学力・学習状況調査で明らかになった課題の取り組み状況、3、指導の改善事項が示され、参考として、学校質問紙項目と学力の関係が載せられて終わっております。  尼崎の報告書とあえて比較する必要はありませんが、気がついた点を質問してまいります。  尼崎の目的には、状況を把握、分析、成果と課題を検証し、その改善を図るとし、指導の改善、検証改善のサイクルの確立とされています。尼崎市は、小中学校における問題についての分析は、区分も全国と市の正答率であり、富山市のように、全設問の全国と富山市の正答率、誤答率、無回答率の明記と比べ、教職員の指導改善に対する報告書の適切度、明確度は、また雲泥の差であります。  ちなみに、ちょっとつけ加えておきますけれども、富山市の生徒の正答率は全国の平均のラインより上になっております。尼崎のレベルは下になっているというようなことになっています。  一方、尼崎の設問についての分析では、個々の問題をどのように答えたかは、報告を見ても不明確であり、その区分の問題点を手探りでしか改善、指導できなく、結果、区分の指導、改善においても、指導者にとってもポイントが異なっており、事業の目的である正しい改善策とはほど遠くなっていくと思います。富山市は、設問全てを一つ一つ分析して、詳細に記入、報告していることは、児童生徒たちに前回より今回と、毎回適切に改善指導し、責任を持って育てていくことに全力で取り組んでいることが伝わってきます。  私が議員になって間もなく、一般質問で、尼崎の学力向上の質問をしたとき、当時の教育長の答弁は、学力だけが教育ではなく、知育、体育、徳育が教育でありますと答弁をされました。教育の概念など聞いていないのに、当時の教育長としては、誠実性のない、徳育の欠けた答弁をいただいたことを20年たっても記憶に残っております。  尼崎の行政の底流には、真剣に尼崎を一刻でも早くよりよいまちにしていこうという、正直で誠実という気質があるのかなというように疑いたくなります。  現在の徳田教育長にお聞きいたします。  正直と誠実さだけでなく、実行することしか道がないはずですので、答弁は未来の尼崎を方向づける大切な決意となりますので、真剣に臨んで御答弁願いたいと思います。  それでは、お尋ねしてまいります。  全国学力・学習状況調査報告書について、調査の目的を明記するだけでなく、1つの報告書に全国、兵庫県、尼崎市の正答率を記述し、小中学校の評価の問題に関しては、全問の設問概要、出題の趣旨、学習指導要領の領域、評価の観点、問題形式、正答・誤答・無回答率の市と全国を明記していただくことをお約束していただくことができるでしょうか、お伺いいたします。  また、児童生徒の質問調査におきましては、昨年までは全部せず、抽出していたのは、正確実態を調査する上で何か不都合が出てきませんか。あるいは何か意図を持って質問を選んでいませんか。お答えください。特に、家庭生活の調査については、各家庭においても改善しなければならない事柄の実態が明確になり、家庭での生活習慣改善の指針となります。たとえ率が低くても、前向きに生かすためには、できるだけ全問題の報告を明記することによって、日々家庭でも学校との連携を支え、生活習慣の改善を構築する内容の具体策となると思います。いかがお考えでしょうか。  また、評価だけでなく、学校への質問に対しても、全質問の調査結果を全教職員の方々にお知らせください。内容を見ますと、児童生徒に授業が明確に伝わっているかを質問しているところがありますので、学校の姿勢も改善できる内容となっています。一つ一つの調査結果の報告ができないでしょうか。  この尼崎市調査報告の最後に、まとめとして、今後の取り組みについて23ページから24ページの2ページに記載されております。富山市のものは48ページから55ページの8ページにわたって今後の取り組みについて示されています。これまでの取り組みで明らかになった課題の取り組みとして、無回答の調査、過去問題を活用、家庭学習の習慣化を図る、児童生徒の自己肯定感を育む等、全小・中学校で取り組み、それが今回に改善されているかのチェックを行い、今年度の調査結果から引き続き指導上の充実について、無回答をなくするなど、そしてことしから明らかになった、ア、言語に関する能力を育成する、イ、規律ある学習態度を育成するなど具体的な短期・中期・長期の、新しい課題等を事業の中で改善、実行していくことが明記されています。  先生方には、指導の改善事項として4項目上げ、1つ、基礎的、基本的な知識及び技能の確実な習得のためとし、ア、児童生徒の個別の課題に応じた繰り返し学習について6例、イ、育てたい力を明確にし、全校で取り組む継続的な学習について6例、ウ、学習課題の工夫と学習形態の効果的な活用について4例、エ、狙いに即した週末の振り返りの時間の設定について3例、2つ、思考力、判断力、表現力等の育成のための9例、3、言語能力の育成のため6例、4、規律ある学習態度の育成と学習習慣の定着のため5例が結論として新しく学校教育と家庭の場で課題改善の実行を示しています。  そこで、お尋ねいたします。  富山市は、詳細に分析して考察した結果、課題、改善策も明確にし、そして、改善のため実行する仕方も適切に構築できるのではないかと思います。改めてお聞きいたしますが、尼崎の全国学力・学習状況調査の結果を目的どおりの事業にするためにも、詳細な分析と明確な課題抽出を行い、具体的な課題改善実行を示すものとなるようお約束していただきたいのですが、いかがでしょうか、お聞きいたします。  これで私の第1問目を終わります。
答弁要項
◎教育長(徳田耕造君)  教育行政についての一連の御質問に順次お答えいたします。  まず、尼崎市の児童生徒育成の姿勢について、児童生徒、保護者、市民はどのように感じているのか。また、それに対して教育行政の責任者としてどのように考えているのかの2つの質問に一括してお答えいたします。  本市におきましては、人間尊重の精神に徹し、明るい社会をつくり出す心豊かなたくましい人間の育成を目指すとの基本方針のもと、教育行政を進めているところでございます。それに対する児童生徒の状況といたしましては、全国学力・学習状況調査によると、約8割が学校に行くのは楽しいと感じていること。また、基本的生活習慣や社会とのかかわり、家庭でのコミュニケーションに対する評価も以前より上昇していることから、おおむね肯定的であると考えております。  一方、平成25年度に実施したまちづくり市民アンケートによると、学校教育に対する市民の肯定的な意見の割合は約65%にとどまっております。そのことから、保護者や市民の皆様は、現状の成果と課題を踏まえ、教育環境を改善するとともに、学力向上を中心に全ての子供たちに対してより豊かで質の高い教育活動を求めているものと考えております。引き続き学校と一体となって学力向上の取り組みをさらに進めるとともに、取り組みの内容や成果を保護者や地域にもわかりやすく伝えていくという努力が必要であるというふうに考えております。  次に、生徒、保護者、地域社会、そして教職員はどのような姿勢であるべきかとのお尋ねでございます。  児童生徒は、未来を輝かしいものとするために、夢や希望を持ってみずから学び続けようとする姿勢を持ち続けるとともに、自他を大切にし、ともに生きる自覚を高め、健やかな体を育て、豊かな心を養うことが大切であります。また、子供を支える保護者や地域社会は、子供の手本となり、家庭教育や社会教育を進めるとともに、学校とも連携し、まさに社会総がかりで教育を進めることが必要であると考えております。  教職員につきましては、尼崎の子供のよりよい成長を促すため、絶えず研究と修養を重ね、使命感や実践的指導力など、その資質の向上に努め、信念と情熱を持って責務を果たしていくことが必要であると考えております。  次に、富山市の小中学校における手引きについてどう思うのかとのお尋ねでございます。  富山市の手引きには、学校と家庭が連携して子育てに取り組むことの大切さや、学年や教科ごとの学習内容が具体的に掲載され、家庭で子供の学ぶ力を育てるための手だてとなっており、学校と家庭が協力して学力向上を進めていく上で効果があるものと認識しております。  次に、尼崎市の学校教育、家庭での育成についての資料とともに現状の考えを聞かせてくださいとのお尋ねでございます。  本市におきましては、平成18年度より教育啓発誌、あまっ子ぐんぐんを作成し、全市立幼稚園、小・中学校の保護者に配布するとともに、公民館を通じて地域にも発信しております。あまっ子ぐんぐんにおきましては、本市の学力調査の結果や子供たちの生活実態を踏まえ、家庭学習や基本的生活習慣の確立の大切さを紹介するなど、家庭や地域のさらなる協力を求めております。また、中学生に対しましては、みずからの生き方を考えることができるよう、進路学習ノートを今年度から全学年に広げて配布し、生徒が主体的に将来の夢を考え、具体的な目標を持って進路学習が進めることができるように工夫しております。  教育委員会といたしましては、今後とも進路学習ノートやあまっ子ぐんぐん等を中心に、各種資料等も活用しながら学校、家庭、地域との連携のもと、子供たちの豊かな成長を図ってまいります。  次に、尼崎市の家庭、地域との協力のあり方についての課題は何か。また、その課題解決に向けてどのように進めようとしているのかとのお尋ねでございます。  学校と家庭、地域が協力していくためには、学校が積極的な自校の取り組みや子供の現状に関する情報を発信し、その情報をもとに家庭や地域がそれぞれの役割を果たすとともに、お互いが連携し合える仕組みを整えていくことが必要であると考えております。そのため、学校では、ホームページやオープンスクール等を活用し、教育目標や児童生徒の活動、学校評価等の具体的な情報を発信するとともに、家庭や地域においては、PTA活動を初め、見守り隊やトライやる・ウイークの受け入れ等の機会を捉え、より密接なかかわりが持てるよう努力しているところでございます。  教育委員会におきましても、地域人材活用や図書館ボランティア等への支援をさらに進めることで家庭、地域との連携、協力をより一層進めてまいります。  次に、調査報告に全国、県、市の正答率を記述し、教科の設問概要、出題趣旨、学習指導要領領域、評価観点、問題形式、正答・誤答・無回答率について、全国と市を明記することを約束してほしいとのお尋ねでございます。  全国学力・学習状況調査について、調査分析を行い、報告をまとめる目的は、本市の教育施策の検証、見直しを初め、各学校における検証と改善策等の検討を行うことにあり、それらを通じてPDCAサイクルを実践していくための基礎資料とすることにあります。その目的のもと、本市におきましては、平成16年度より市独自で行っていた学力・生活実態調査のときから、単に正答数やその分析の状況を見ていくだけではなく、学力と生活の関係を詳しく見るため、学力調査と生活や学習意識に関するアンケートのクロス分析を行い、学力との間に関係があると思われる特徴的な状況について深く分析を行ってきており、そのことが本市の報告書の特徴であると考えております。  御指摘の内容につきましては、文部科学省から各学校に既に資料として送付されていることなどから、教育委員会といたしましては、網羅的に掲載することは現在考えておりません。  次に、質問事項を抽出して分析することで何か不都合はないか、また、何か意図を持って質問を選んでいるのかとのお尋ねでございます。  質問紙調査は、特徴的なものを紹介したり、学力と生活との関係を調べるために抽出しているものであります。  なお、本年度の報告につきましては、参考資料として、巻末に質問紙調査の全てのデータを記載しているところでございます。  次に、質問紙調査を全て明記することが家庭と学校との連携を支え、生活習慣の改善を構築する具体例となると思うが、いかがか。  質問紙調査については、特徴的な内容を紹介したり、学力と生活との関連についてクロス分析を行う視点から選んでいるものであります。その中では、経年比較で率の低下したものや全国より状況の低いもの等、課題の見られるものについてもあわせて報告しているところであり、そういった意味でも、家庭と学校が連携して生活習慣の改善を目指しているものでございます。  全質問結果を全教職員に知らせてほしいとのお尋ねでございます。  今年度の報告につきましては、参考資料として巻末に質問紙調査の全てのデータを掲載しております。そうしたことから、教員が全てのデータを閲覧でき、有効活用ができるようになっていると考えております。  最後に、全国学力・学習状況調査を詳細に分析し、明確な課題抽出を行うことで具体的な課題の改善を進めるものとなるよう、約束してほしいとのお尋ねでございます。  本市では、教育施策の検証、見直しを初め、各学校における検証と改善策等の検討を行い、それらを通じてPDCAサイクルを実践していくための基礎資料とすることを目的として、学力と生活との関係についてクロス分析を行い、学力との関係があると思われる特徴的な状況について深く分析を行ってまいりました。  今後もこれまで培ってきた本市における分析をより詳細に行うことで、より具体的な改善方策を示していきたいと考えております。  
質問要項(2)
 まず、答弁をいただきましたけれども、何か水をかけられたかなというような感じをしております。と申しますのは、やはり努力するというふうに言われていましても、その方法について、実際に、本当に確かな学力がつくような方法じゃないということを口酸っぱく申し上げました。  といいますのは、単発的にいろいろな資料を出してもらっても、基本的に大きな前提、やはりなぜ基礎・基本が大切かということの前提を児童生徒たちに知ってもらう長期的なものの考え方、そういうことが底流にないと、単発的な資料を出されても、物事を考える力、単発的なものの考え方の人間をつくっていくんじゃないかなということであります。今までどおり、その都度その都度子供たちに資料を提出するという考え方を改めないと、尼崎の将来を背負っていく子供たちを育てているというような責任がないんじゃないかなというように全体的に思いましたので、強く指摘しておきます。  2問目に入ります。  引き続き教育問題について質問をいたします。  資料を読み進めていくと、市はもとより、富山県と兵庫県の教育行政の相違があり、そのことも尼崎市の教育に大きく影響していると思いました。以前の話ですが、尼崎市で総合選抜制度が長く続いていたとき、他市では、単独選抜制や連携校方式を行っているのに、尼崎はどうして総合選抜を続けているのですかと率直な気持ちで聞いたとき、県が許可をしないからということを答えられました。しかしながら、県に聞きますと、尼崎市が提出してこないからとの答弁をもらいました。その後、退職されたある高校の校長先生から、校長会で総合選抜の堅持を申し合わせていると教えていただきました。  この制度は、過去の競争意識の激化や学校間格差が生じないようにとするのが主な理由でありましたが、いわゆるゆとり教育に入って、日本全体が学力低下と生きる活力を失った教育に移行してまいりました。つまり、その風潮の表面的なところ、つまり教育行政の都合のよいところのみに焦点を当てて、本質的な課題を解消、改善する努力から逃避してきた結果ではないでしょうか。  少し話は違いますが、論語が公の教育機関で余り好まれないのは、これも特に時の為政者が都合のよいところのみを抽出して強調し、本来の内容から外れて、教える者に都合のよい論語を教えたためであり、よって、論語の本質を伝えていないところから生じる拒否反応と言えると思います。ゆえに、教えるというよりも、みずから手本を見せ、行動する必要があると思います。総合選抜制やゆとり教育といった本質を改善する方向から逃避した方法から現状の問題点である学校間格差や過度の競争の解消を正面から取り組んでいくことが今、尼崎に必要であり、そのような方向こそ人間性向上の教育にも適切な取り組みと思います。  本人、家庭の協力は一問目で取り上げましたので、2問目は、教職員の指導力向上について質問を進めてまいります。  富山市が、正面から取り組んでいますのは、教職員の指導力向上です。その中で、富山市教育委員会が作成した富山市教職員研修の手引き「道しるべ」があります。富山市学校教育指導方針の81ページの取り組みを参考に質問してまいります。  「道しるべ」は、富山市に新任で来た先生に配付されます。目的は、教育委員会が行う研修のほかに、勤務校でのOJT、オン・ザ・ジョブ・トレーニングの手引きとして、また、日々教育実践の疑問に対しての手がかりになるようにとして記されております。前述の全国テストの報告書作成が8月末から9月末に対して、「道しるべ」は10月から翌年の3月までに翌年度版の「道しるべ」と、後に説明いたします富山市学校教育指導方針を作成するということであります。この「道しるべ」は、内容は、表紙裏面に教育目標3カ条、目指すべき教師像として、子供や保護者、地域から信頼される本市の教師像5カ条が記載されています。目次には8章と資料集、用語集となっていて、1、教職員の仕事、1ページから10ページ、2、学級経営、11ページから23ページ、3、学習指導、25ページから36ページ、4、生徒指導、37ページから44ページ、5、校内の組織と実務面の進め方、45ページから48ページ、6、養護教諭、栄養教諭、学校栄養職員の仕事、49ページから54ページ、7、幼稚園教育、55ページから58ページ、8、人間関係づくり、59ページから63ページ、資料集64ページから96ページ、用語集、97ページで構成されています。  尼崎市の新任教職員は、教育総合センターの研修や配属校でのOJTなどがあり、その都度資料は作成、配付されていますが、統一した、またあらゆる場面に対応したマニュアルはないと思います。富山市の新任教職員に配付される道しるべは、教職員の質を向上させ、人間を育てる、人として当然備えておかなければならない生きる力の手本であり、教育行政の中で培ってきた知識の凝縮を新しい教職員に伝えることによって、学校間格差や教職員の人間指導者としての格差も少なくし、より児童生徒に責任を持って教育実践をしていく責任感を酌み取ることができるものと感じられました。  そこで、お尋ねいたします。  尼崎市の総合選抜制やゆとり教育の取り組みは、学校間格差や過度の競争を回避するための制度であると聞いていましたが、その結果、児童生徒の学力低下を招いたと思っております。富山市も当然ながら、以前はゆとり教育の取り組みを行っていたでしょうが、このように、教職員の指導力を上げることにより、児童生徒を育てています。尼崎市の教育行政は、児童生徒のことを考えての制度と言えますか。結果的には、指導者にゆとりを行い、児童生徒に学力低下をもたらしたのは否めない事実と思いますが、いかがお考えでしょうか。  なぜ、尼崎市の教育行政は、児童生徒の自主性に任せる施策は積極的に進め、行政や教職員が指導力を向上させる事業は消極的なのでしょうか。その理由をお聞かせください。  以前にも申し上げましたが、福岡県芦屋町の教育行政者が、児童生徒が卒業後、途方に暮れていたら夜も眠れなく、いても立ってもおられないと責任感ある言葉を言われ、そのために生徒一人一人の課題を一目でわかるように学力の個人カルテを導入し、誰が見てもその生徒に適切な指導とアドバイスができる取り組みを行っているとのことです。  そこでお尋ねいたします。以前、学力だけが教育でありませんとの答弁でしたが、かといって全人教育に全力で取り組んでいるとは思えないのです。知・徳・体の教育を目指しているなら、新任研修のときだけでなく、長年の蓄積から得た指導上の知恵を集めた指導の手引を教職員の一人一人が常に自分自身のそばに置いて、指導の確認ができるものを作成するお考えはないのでしょうか、お伺いいたします。  なお、尼崎市の保護者の意見、先生方からも「先生によって児童・生徒の対応がまちまちだ」とか、「差があり過ぎる」というようなことを聞くたびに、何か基本的なものがあれば、ケース、ケースごとに適切な対応ができるようになると思います。また、富山市の「道しるべ」は毎年10月から翌年3月までに新しく手直しして新任教職員に配付され、それ以外の人はホームページでプリントアウトできるようになっています。  これまでは教職員としてどのような人を育てていかなければならないか、またどのような教師にならなければならないかということでした。このことに関連して、次に児童・生徒の学校における教科学習の指導方針について質問してまいります。  「富山市学校教育指導方針」という81ページほどの冊子を取りまとめておられます。ちなみに尼崎のものは朱色のA3の紙1枚を二つ折りにした物に印刷されています。教科の指導書は各教科書会社が作成していますが、富山市はそれとは別に毎年学校教育の指導書を作成しております。これはインターネットではプリントアウトできません。「道しるべ」が教職員の人間力、内面についての指導書に対して、「学校教育指導方針」は、生徒一人一人をどう指導し、導いていくかを適切に示され、毎年改善されて作成、配付されています。表紙の裏面には教育目標、目指すべき教師像はもちろん、当然ですが公務員としての使命感も併記してあります。  1ページには初めに、「どのような子供たちを育成する」として、一つ、基礎的・基本的な知識、技能の確実な習得。一つ、習得した知識・技能を活用した思考力、判断力、表現力等の育成。一つ、学習の基盤を形成している言語に関する能力の育成。一つ、確かな学力の定着を図る規律ある学習態度の育成、の4項目を示し、確かな学力の定着を課題とし、それに至るため必須条件を示し、日々の指導、育成の反復を地道に行うことが確かな学力を定着した子供たちに育成できるといった考えが見られます。  次に、活用方法と指導方法の内容、3ページから5ページが示された後、1つ、学校・園、教育指導の中核、6ページから39ページ。2、教科の指導、40ページから65ページ。3、今日的な課題、66ページから72ページ。参考資料、73ページから81ページであります。  それぞれの右ページに何を目標とするか、課題、改善事項が示され、左ページには関連資料と指導の過程を工夫するポイントが記述されています。  内容の例を示しますと、第3の今日的な課題の中にはキャリア教育、持続発展教育、教職員のメンタルヘルス、校務の効率化(校務の効率化を推進することで子供たちと向き合う時間を確保する)、幼・小・中学校の連携と常に次世代を担う子供たちを育成、教育する力を優先的に特化して、教職員のスキルアップに責任と自信がうかがえるような気がいたします。  富山市の学校教育行政のすごいところは、言ったことを実行しているところであります。生徒の全国テストはもとより、教職員の学校授業研修にせよ児童・生徒の指導を日々改善し、よりよい指導者を育成しようとする気概がうかがえます。  そこでお伺いいたします。私はある本で、成功する人は1つ、一生懸命する。2つ、危機感を持ってする。3つ、何事も感謝を持つ。その反対に成功しない人は、1つ、言われたことしかしない。2つ、嫌なことはしない。3つ、長続きしないと書いてありました。尼崎市学校教育の取り組みは、全校で取り組んでいるもの、あるいは各学校の独自、自由裁量に任せているものがありますが、確かな学力定着のための事業とは思うことができません。能力向上における全体的な牽引力にも乏しく、取り組みがないよりはよいですが、有効性や効果的、さらには効率的優先性から鑑みると、より適切な取り組みを考えなければ確かな学力は定着しないと思います。  そこで、尼崎市の学校教育の取り組みをより適切な事業に取り組むため、今後どのような取り組みを行うべきかと考えておられるでしょうか、お聞かせください。  次に、富山市では全教諭対象に毎年教育委員会が行う学校訪問研修会があります。毎年訪問する学校の日にちを2月の年度末に決め、その年の5月から7月、9月から11月の2回に分けて、全教諭の授業を教育委員会が参観するそうです。小規模校なら3人程度、大規模校なら10人程度で訪問し、午後2時頃から先生方だけの協議会を教科ごとの低・中・高学年、そして全体で行うそうです。  尼崎市では、全学校に訪問するのではなく教科ごとに特定な学校に集まり、研究を行うそうです。富山市の全教諭対象とした学校訪問の授業研修は、日々授業力向上につながり、ひいては生徒たちにより改善された授業力のある教諭の責任を果たすことになります。尼崎市が格差をなくすことを標榜するならば、教育者こそ努力することが求められるのではないでしょうか。  そこでお伺いいたします。尼崎市と富山市では、教育委員会の教諭に対する授業研修の方法が異なりますが、社会に児童・生徒を送り出す側として、現在のような授業研修でよいとお考えでしょうか、お聞かせください。  富山市は新任・ベテラン等、センターでの教員研修、全教諭学校訪問授業研修協議、生徒たちの全国学力・学習状況調査を行うことによって、日々の生徒の育成、指導、改善を考え、毎年新たに作成している「家庭学習の手引き」、「学びの羅針盤」や教科の適切な指導や今後の取り組みを懇切に報告されている全国学力・学習状況調査の結果報告書、さらに学校教育行政が中心となり、家庭の育成力も向上するための資料も作成し、平素の活動から児童・生徒の問題点と課題を詳細に分析し、新たに改善された資料により日々新たな気持ちで行われている指導は、生徒は無論、保護者、ひいては富山市民と未来の富山市の誇りとなると確信いたしました。尼崎を活力あるものにするには、未来を担う生徒たちの確かなる学力の定着に責任を持って真剣に行動していただきたいと思います。  改めて尼崎市の児童・生徒の学力の定着実現に向け、その覚悟をお聞かせください。教育行政の基本的な考え方が出ているのは教育振興基本計画だと思います。平成18年に教育基本法が改正され、教育理念を具体化するために、教育の振興のための施策に関する基本的な計画を、国の計画も参酌し、定めるものであります。その内容において、富山市のものは、2の、市の現状課題の分析の深さ、3の計画の目標では、教育目標が明確化され、計画体系の4つの基本的方向と17の基本施策など、適切な施策が抽出され、4においては、計画における施策で17施策の現状と課題、取り組みの基本的方向、主な取り組み、参考指標がそれぞれ詳細に記載されており、基本的な計画が示されていることは、教育行政の日々の地道な活動があるからこそ適切な振興基本計画が策定できたのではないかと感心いたしました。尼崎も策定していますが、何かざっくりとしていて、まちが、人が現実に育っていくのかな、と感じています。  教育行政を担っている方々も大変だと思いますが、沈滞した尼崎が元気になるように努力していただきたいと思います。  最後になりましたが、富山市は終わりなき育ての努力と改善の積み重ねで今日があると思います。しかし、その改善と努力をやめたとき、築いてきたものは崩壊していく一途をたどっていくと思います。尼崎の未来を担っている教育行政の方々には、くれぐれもよろしくお願いいたします。  これで私の全質問を終わります。皆様、どうも御清聴ありがとうございました。
答弁要項
◎教育長(徳田耕造君)  御質問にお答えさせていただきます。  まず、尼崎の教育行政は、児童・生徒のための制度と言われるが、結果的に学力低下をもたらしたことは否めない事実と思うがいかがか、とのお尋ねでございます。  本市におきましては、これまで国の学習指導要領や兵庫県の入試制度の趣旨を踏まえ、児童・生徒のよりよい成長を促してまいりました。その上で市における学力向上施策を構築するとともに、教員の授業改善に向けた取り組みや児童・生徒の学習習慣の定着、自主的な学習意欲の醸成等の取り組みを、教育委員会と学校が一丸となって取り組んできており、一定の改善も見られているところでございます。このようなことからも、本市における教育行政の働きは、児童・生徒の学力向上を含めた、心豊かなたくましい人間の育成を目指しているところでございます。  次に、市の教育行政は、児童・生徒の自主性に任せる施策には積極的だが、行政や教職員が能力を向上させる事業には消極的なのはどうしてか、とのお尋ねでございます。  本市では、教員の指導力向上を目指したさまざまな研修を体系的に実施しており、それ以外にも指導主事が学校に出向いて、マンツーマン指導、授業名人であるマイスター教員による公開授業研修等、必要に応じてきめ細かい研修を行っております。そのほかにも教科指導や学級経営に熟知した教職経験者を、授業改善アドバイザーとして各学校に派遣して、継続的な指導を行うなど、教員の指導力向上のための数々の取り組みを行っており、決して消極的であるとは考えておりません。  次に、知・徳・体の教育を目指すなら、新任研修のときだけでなく、教職員一人一人が常に自分のそばに置き、指導の確認ができる手引のようなものを作成しないのかとのお尋ねでございます。  本市におきましては、兵庫県教育委員会発行の「教職員となる人のために」を基本的なマニュアルとして初任者に配付し、活用しております。それ以外にも、本市の実態や課題に応じた内容のものを適時活用し、より実践的な研修を行っております。また、研修の際はその都度課題に則した資料を配付するとともに、それらの資料をデータ化し、教育総合センターのホームページに掲載することで、市内の教員が必要に応じて活用できるようにしております。引き続きそれらの体系化や充実を図ることで、議員御指摘の富山県教職員研修の手引、「道しるべ」のような指導上の知恵を集めた手引として教員の手助けとなるものにしていきたいと考えております。  次に、尼崎の学校教育の取り組みをより適切な事業とするため、今後どのような取り組みを行うべきと考えるか、とのお尋ねでございます。  学力向上を効果的に進めるためには、教育委員会が市全体の課題や取り組み方針を示すとともに、その方針のもと、各学校が主体的に自校の実態や課題に応じた取り組みを、PDCAサイクルのもと具体的に実践していく必要があると考えております。そのため、本市におきましては、学校教育に関する重点取り組みの中で教育委員会の方針を学校に示すとともに、学力向上クリエイト事業で各学校に応じた支援内容を決定しております。学校はそれをもとに学力向上アクションプランを策定し、指標を決め、実態に合った取り組みを進めているところでございます。今後につきましても、全国学力学習状況調査等の結果から取り組みの分析を進め、より効果的な学力向上策を進めてまいります。  次に、尼崎市と富山市では教育委員会の教諭に対する授業研修の方法が異なりますが、教育委員会として現在のような授業研修でいいと考えているのか、とのお尋ねでございます。  本市における授業研修につきましては、教員の確かな授業力、指導力、専門性を高めるという方針のもと、キャリアに応じて体系的に実施しております。中でも本市独自の取り組みとして、急増する若手教員の指導力向上に向けて、指導主事によるマンツーマン研修や、教科指導等に熟知した授業改善アドバイザーによる具体的な授業実践を通した指導を充実させているところでございます。さらに、指導主事は各学校や教科研究会による授業研究を活性化させるため、指導に出向いております。特に中学校では全体教科研究会を実施し、教科ごとの教員が一堂に会し、指導力の向上を図っております。  教育委員会といたしましては、常に授業を改善・充実させるため、きめ細かな指導・支援体制を構築してまいりたいと考えております。  最後に、尼崎市の児童・生徒の学力の定着の実現に向け、その覚悟を聞かせてほしいとのお尋ねでございます。  全ての子供たちが生涯を意欲的に生き抜くために、それぞれの発達段階に応じた目標や希望を持ち、生きるための基礎となる力を確実に身につけることは大切であると考えております。教育委員会におきましては、教育内容を充実させ、確かな学力を身につけさせること、これを最重要課題と捉え、各学校と一体となって授業改善の取り組みを促進するとともに、家庭との連携により学力向上を推進し、市民の期待と信頼に応えるよう、全力で取り組んでまいります。
波多正文後援会事務所
〒660-0828
兵庫県尼崎市東大物町1-3-7
TEL.06-6481-3253
FAX.06-6481-6266
mail:hata@shoukouji.com